ピルって不安?実際に飲んでみた体験談

こんにちは。しろまめです。

皆さんは、「ピル」と聞いてどういうイメージを浮かべますか?

「避妊薬のイメージ」

「体に悪影響そう」

「副作用で太ったりしんどくなる」

「飲むのが恥ずかしい」

と思う方も多いかもしれません。

私も最初は体への影響に対して、少し不安がありましたが、実際に飲んでみると「思っていたよりずっと普通」でした。

最近は、ピルについての正しい情報や知識を知れる機会も増え、以前よりは友人や家族、恋人同士などで話題に出すことに抵抗感がなくなってきたように感じます。

この記事では、私が実際ピルを使う経緯使用感の体験をもとに、ピルの種類や効果使う理由副作用についてお話しします。

ピルってどんな薬?

ピルは女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が配合された薬で、 ホルモンの働きを調整することで排卵を抑える・子宮内膜を安定させるなどの作用があります。

避妊以外にも、以下のような理由で処方されます。

・生理痛やPMS(月経前症候群)の改善

・ニキビ、肌荒れ対策

・月経困難症や子宮内膜症の治療

ピルの種類

ピルにはいくつかの種類があります。

ここでは簡単に、代表的なものを紹介します。

【超低用量ピル】

子宮内膜症、月経困難症の治療

【低用量ピル】
生理痛やPMS(月経前症候群)の改善

【中用量ピル】
旅行や結婚式などのイベント前に生理日を移動など一時的なコントロール(月経移動ピル)

【アフターピル】
避妊に失敗した場合の緊急の避妊手段

実際に服用していた経験について

服用した薬

私が飲んでいたのはヤーズフレックスという超低用量ピルです。

【ヤーズフレックスについて】

排卵を抑え、子宮内膜が厚くならないように作用。

痛みの原因となる物質の産生を抑え、子宮内膜症や月経時の痛みを改善する。

最長120日期間の連続使用が可能。

チョコレート嚢腫などの子宮内膜症の症状は、月経を繰り返す度に進行すると言われています。

超低用量ピル(ヤーズフレックス)は月経を抑えることで、「症状を現状で止める」「進行してひどくしない」という治療目的で使用されます。

飲み始めたきっかけ

・定期健診で、チョコレート嚢腫子宮筋腫が見つかったこと

結婚し、引っ越しや結婚式を控えていたこと

→「子宮内膜症は月経の度にひどくなる為、少しでも早めにピルを服用し、チョコレート嚢腫の進行を遅らせたい」、そして「結婚式までは念のため避妊」の理由で服用を開始しました。

使用期間

2024年3月〜2025年2月までの約1年間。

副作用や体調の変化

吐き気・むくみ・頭痛などが不安でしたが、私の場合は特に目立った不調はありませんでした。

「もしかしたら軽いむくみやだるさはあったのかも?」という程度で、日常生活にほぼ影響なし。

副作用が出るかどうかは個人差が大きいですが、私の体験としては「心配していたほどではなかった」という印象です。

医師に聞いた&伝えられた注意点

血栓症について

気を付けたい副作用として、血栓症(血管に血のかたまりが詰まる病気)のリスクがあると説明を受けました。

ですが、「血栓症は妊娠時の方が発症リスクは高く、確率としては低い為、そこまで心配はいらない。」

ただ、「足の突然の痛み・腫れ、頭部や胸部・腹部の痛み、その他注意が必要な症状に該当するものが出てないか体の様子に気を配るように」、と言われました。

また、血栓症のリスクを減らすためにも、着圧ソックスを着用したり、座りっぱなし立ちっぱなしを避け、こまめに動かしたりすることをおすすめされました。
実際、飛行機に乗る際や仕事中は、以前よりふくらはぎを動かしたり、血流が滞らないように気にかけていました。

薬の併用

併用してはいけない薬や、併用を注意すべき薬もある為、新しく飲む薬がある時は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

私も服用中、何度か市販薬を買うときには、必ず薬剤師さんに聞くようにしていました。

「30分以上空けて飲んだら大丈夫」など適切なアドバイスを受けたので安心して併用することができました。

患者連携カードについて

ヤーズフレックスを服用中は、患者連携カードを携帯しておいてくださいと説明を受けました。

カードには服用者が注意すべき症状が書かれていたり、受診先の医師へピルを服用中であること、血栓症の可能性を念頭に置いた診察をお願いすることが記載されています。

私は緊急時に備え財布に入れて常に持ち歩き、他の診療科や医療機関を受診する場合は、ピルを服用していることを伝えたり、カードを提示するようにしていました。

ピルをやめた後の体調や生理の再開

服用をやめたのは2025年2月頃。

中断してから約1ヶ月ほどで生理が再開しました。

服用期間の長さやピルの種類、個人のホルモンバランスの変化により、個人差はありますが、一般的には1~3ヵ月で生理が再開されると言われています。

正常な範囲ですが、自分で思っていたよりも早く、安心したと同時に「もう来たんだ」と少し驚きました。

私が感じたメリットデメリット

実際に約1年間服用して感じた、個人的なメリットやデメリットをまとめました。

メリット

・生理がない、あるいは頻度や期間、量が少ないとこんなにも楽なのかと感じた

・お出かけや旅行、その他予定があるときも、「生理が来るかも」「排卵前後のしんどい時に被るかな」の心配が少なくなり、計画を立てやすい

・女性ホルモンの変動が少ない為、排卵日前後の不調や生理周期によるしんどさの波が少なくなったようにも感じた

・チョコレート嚢腫の進行を遅らせる、止めることができる

私は生理関係での不調はもちろんですが、やはり服用目的である子宮内膜症の治療として、「病気がこれ以上進行しない安心感」のメリットを大きく感じました。

デメリット

・服用して数か月は、まだ体も慣れておらず不正出血があり、少し不安だった

・服用&休薬のパターンがいくつかあり、飲み方が難しかった
・うっかり飲み忘れの可能性がある
・お金がかかる
・併用を注意する薬やサプリがある
・血栓症や副作用のリスクがある

慣れや副作用の部分で心配がありましたが、分からないことや不安に思ったことは医師に相談したり、服用方法をしっかり守り自分で管理することで、次第に薄れていきました。

また、アプリやライン服用や休薬をサポートしてくれるサービスもあり、飲み忘れ防止や休薬のタイミングも助けられました。

まとめ

ピルにはもちろんリスクもありますが、 私の場合は子宮内膜症の治療目的で服用していたため、「使うことで体が守られる部分のほうが大きい」と感じました。

ピルは種類により効果や目的は異なり、体質によっても合う・合わないがある薬です。

個人的には、「飲んだ方がいい」「飲まないほうがいい」ではなく自分の体を守る選択肢のひとつとして知っておくべきものだと思っています。

PMSや生理が日常生活に支障をきたすほど重い方や、経血量が多すぎるなど気になることがある方は、隠れた病気の可能性もあるため、ぜひ一度婦人科で検査・相談をしてみてくださいね。

※この記事は、個人の実体験をもとにした内容です。 医師ではないため、医学的根拠や効果を保証するものではありません。

ピルの効果や副作用には個人差がありますので、服用を検討する際は必ず医師に相談してください。

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